島根県には出雲大社に八重垣神社と由緒ある神社がありますが、この美保神社を忘れてはいけません。
御祭神は事代主神(ことしろぬしのかみ)。
えびす様と言ったほうが馴染みがあるかもしれませんね。
事代主神は、八重垣神社の御祭神 素戔嗚尊を祖父に、出雲大社の大国主神を父に持つ神様です。
プチ情報ですが、事代主神(えびす様)が手に持っている鯛は美保神社周辺で釣れたものらしいです。
・・・そうなの??と思った方、是非読んでいてください。
境内は?
おかげの井戸
その昔、長い間干ばつが続いたせいでどこの井戸も干上がってしまい生活に困窮していました。
当時の宮司が美保大明神に雨ごいをしたところお告げがあり、廻船問屋などが寄付をしてお告げのあった場所を掘削してみると、見事に水がこんこんと湧き出て人々は難を逃れました。
あまりにもありがたかったので「おかげの井戸」と名付けられたこの井戸は平成19年に文化庁の登録有形文化財になりました。
手水舎
神門
拝殿
拝殿は1928年(昭和3年)に建てられたものですが、本殿は1813年(文化10年)建立。
拝殿と本殿
本殿は、大社造の二殿の間を繋いでできた美保造と呼ばれる特殊な形式で造られており、伊勢神宮に代表される神明造・住吉大社に代表される住吉造とともに最も古い建築様式と言われています。
この形が美保造。
大社造の2殿が繋がっています。
昭和56年(1981年)国の重要文化財に指定されました。
授与所
美保神社の由緒
創建について詳しいことはわかっていませんが、733年(天平5年)編纂の「出雲国風土記」にはすでに社名が記載されています。
全国にある、事代主神を御祭神とする「えびす社」約3400社の総本社がこの美保神社です。
事代主神は鳴り物が好きということからいろんな地域から珍しい楽器が奉納されていますが、そのうちの846点が重要有形民俗文化財に指定されています。
その中には日本最古のオルゴールやアコーディオン、島原の乱で戦陣に出されたと言われている陣太鼓などが含まれています。
美保神社の御祭神は事代主神=えびす様ですが、えびす様といえば釣り竿担いで手に鯛を持ってるイメージありませんか?
そう。この姿。
えびす様にこの姿のイメージが定着した理由は、魚釣りが好きでこの美保神社のある美保崎(美保関)でよく釣りをしていたからなんだそう。
ちなみに出雲大社の御祭神で、神話の「因幡の白兎」でうさぎを助けたの大国主神はえびす様のお父さんです。
父
息子
より良い縁に恵まれる 「えびすだいこく両参り」
大国主神が治めていた豊葦原瑞穂国(とよあしはらみずほのくに)にある日、天照大御神の使者がやってきて豊葦原瑞穂国を譲るよう要求してきました。
大国主神はしばらく考え「もし私の子供たちがよいというならお譲りします」と答えました。
美保崎で釣りをしていた事代主神の元へ使者が訪れ意思を聞いてみると「天照大御神の御子に差し上げましょう」と返答。
事代主神の意思を聞き、国を譲ることを決めた大国主神は「この国を譲る代わりに、私に大きな御殿を建てていただきたい」と伝えると、使者である建御雷神(たけみかづちのかみ)は出雲国に大きな御殿を建てました。
その御殿が現在の出雲大社です。
まずはお父さん(出雲大社)にお参りに行ってから事代主神(美保神社)へ参拝すると良縁が結ばれると言われています。
これは「両参り」するしかありませんね。
御朱印帳
鯛と稲穂が描かれた御朱印帳
稲穂は、御祭神である三穂津姫命が高天原から稲穂を持って降りてきて、人々に食料として配ったことから。
御朱印
通常御朱印
限定御朱印はありません。
美保神社・御祭神とアクセス
御祭神と御神徳
御祭神
・事代主神(ころしろぬしのかみ)
・三穂津姫命(みほつひめのみこと)
御神徳
海上安全・五穀豊穣・商売繁盛・夫婦和合・安産・子孫繁栄・歌舞音曲(音楽)
アクセス
〒690-1501 島根県松江市美保関町美保608
○車
・米子自動車道 米子ICから国道431号線で境水道大橋入口交差点まで(約40分)、県道2号線に入り約15分
・松江だんだん道路 川津ICから国道431号線で境水道大橋入口交差点まで(約24分)、県道2号線に入り約15分
○電車
・JR境港駅・JR米子駅・JR松江駅から美保関コミュニティバス
バスについてはこちらでご確認ください。
ホームページ はこちら。
駐車場情報
神社の駐車場ではありませんが、周辺に無料駐車場があります。
美保神社周辺は?
神社のすぐ近くにお土産屋さんがあります。
このお店の前が無料駐車場になっていて、「停めてっていいよー」と言って下さったので停めさせてもらいました。
海産物にお菓子、地酒などなどいろいろ売っています。
お店の中にはちょっとした休憩スペースがあって、コーヒー(紙コップ)やソフトクリームもありましたよ。
美保神社から車で約20分の所には境港駅があります。
境港と言えば「水木しげるロード」。
境港の駅から水木しげる記念館までの道には全177体の妖怪ブロンズ像が展示されています。
水木しげるロードには海鮮をいただけるお店にスイーツのお店、地酒のお店などなどいろんなお店があるので街ぶらするだけでも楽しいですよ。
境港について詳しくはこちら。
最後に
美保神社のある美保関は、「神社しかなくて、遠くて不便な場所」というイメージしかなかったんです。(すいません・・・。)
でも調べてみると、夏はキャンプやマリンアクティビティが充実してるし、クルージングできるし温泉あるし、鯛おいしそうだしで、結構遊べる場所でした。
カニが有名な境港もすぐ近くにあるし、冬に行くのもいいですね。
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